七ふくたいむず2026 6月
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26.06.29
腎臓を守る「水分のとり方」
梅雨から初夏、そして本格的な夏へと向かうこの時期は、気温だけでなく湿度も高くなります。
「まだ真夏ではないから大丈夫」と思われる方も多いのですが、実はこの季節こそ脱水に注意が必要です。
特に腎臓は、水分不足の影響を受けやすい臓器です。
今回は、腎臓を守るための正しい水分補給についてお話しします。
・腎臓は毎日150リットルもの血液をろ過している
腎臓は、体の中で「ろ過装置」として働いています。
左右に一つずつある小さな臓器ですが、その働きは非常に重要です。
1日に約150リットルもの血液をろ過し、体に不要となった老廃物や余分な水分を尿として排出しています。
また、体内の水分量や電解質(ナトリウムやカリウムなど)のバランスを保つ役割も担っています。
この働きを維持するためには、十分な血流が必要です。
しかし、水分が不足すると血液量が減り、腎臓への血流も低下します。
その結果、腎臓に大きな負担がかかり、腎機能が低下する原因になることがあります。
一時的な脱水であっても、特に高齢者や腎臓病・糖尿病・高血圧のある方では注意が必要です。
・この時期に多い「かくれ脱水」とは?
「脱水」というと、真夏に大量の汗をかくイメージがあるかもしれません。
しかし、梅雨から初夏は**自分では気づかないうちに脱水が進んでしまう『かくれ脱水』が起こりやすい季節です。
その理由はいくつかあります。
まず、湿度が高いため汗が蒸発しにくく、「あまり汗をかいていない」と感じやすいことです。
実際には汗をかいていても、自覚しにくいため水分補給が遅れてしまいます。
また、エアコンが効いた室内では快適に過ごせる一方で、空気は乾燥しています。
呼吸や皮膚から知らない間に水分が失われています。
さらに、「今日はそれほど暑くないから飲まなくても大丈夫」と、水分補給そのものを忘れてしまう方も少なくありません。
こうした要因が重なり、気づいたときには脱水が進んでいることがあります。
・脱水のサインを見逃さない
脱水は初期のうちに気づくことが大切です。
次のような症状がある場合は、水分不足のサインかもしれません。
- 口や唇が渇く
- 立ちくらみやめまいがする
- 体がだるい
- 頭痛がする
- 尿の回数が減る
- 尿の色が濃くなる
特に高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、「喉が渇いてから飲む」では遅い場合があります。
・水分補給は「まとめ飲み」ではなく「こまめに」
健康な成人では、飲み物として摂取する水分は1日1.2~1.5リットル程度が一つの目安とされています(食事中の水分は除きます)。
ただし、心不全や慢性腎臓病、透析治療中など、水分制限が必要な方はこの限りではありません。
主治医から指示された水分量を守ることが大切です。
水分補給のポイントは、「一度にたくさん飲む」のではなく、「こまめに飲む」ことです。
おすすめのタイミングは、
- 起床したとき
- 食事の前後
- 入浴の前後
- 外出前後
- 就寝前
など、生活の中で習慣化しやすい場面です。
コップ1杯程度を目安に少しずつ飲むことで、体への負担も少なくなります。
飲み物は常温の水や麦茶がおすすめです。
糖分の多い清涼飲料水や、カフェインを多く含む飲み物は飲み過ぎに注意しましょう。
・「飲み過ぎ」も決して良いわけではありません
「水はたくさん飲むほど健康に良い」と思われることがありますが、それは必ずしも正しくありません。
短時間で大量の水を飲むと、血液中のナトリウム濃度が低下する低ナトリウム血症を起こすことがあります。
症状としては、
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
- 強い倦怠感
などが現れ、重症になると意識障害やけいれんを起こすこともあります。
そのため、水分補給は「不足しないこと」と同時に、「飲み過ぎないこと」の両方が大切です。
・腎臓を守るために今日からできること
腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、病気が進行するまで症状が出にくい特徴があります。
そのため、日頃から腎臓に負担をかけない生活を心がけることが重要です。
これから気温がさらに上がる季節になります。
「喉が渇いたら飲む」ではなく、「時間を決めてこまめに飲む」という習慣を身につけましょう。
一方で、心臓病や腎臓病で水分制限を受けている方は、ご自身の判断で水分量を増やさず、必ず主治医に相談してください。
毎日の適切な水分補給は、腎臓だけでなく、熱中症予防や全身の健康維持にもつながります。
今年の夏も、正しい水分補給で大切な腎臓を守り、元気に過ごしましょう。




