七ふくたいむず2022 3月

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七ふくたいむず2022 3月

  • 22.03.31

    今月は花粉症について解説していきます。

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    スギ花粉は3月末にはピークを過ぎていると思いますが、4月はヒノキ、5月頃からはイネ科系の花粉が飛散し始めます。

    また秋にはブタクサやヨモギなどの雑草系による花粉もあり、1年を通して花粉による影響を受ける方もおられます。

    花粉症という呼び方になったのは1980年代とのことですが、それ以前からも花粉症の症状は一定数確認されていたと思われます。

    そのころから内服薬や点鼻薬などを使用した治療が多くなってきており、現在でも抗ヒスタミン剤やステロイド剤、漢方薬などを使用されています。

    これらの薬はあくまで対処療法であり、花粉症を根本的に治すというよりは、出てきた症状を抑える物です。

    根本的に花粉症の症状を少なくする治療としては、粘膜を部分的に除去するレーザー治療や舌下免疫療法などがあります。

    これらの治療法には良い面と良くない面があるため、中々普及していないのではないかと思います。

    そこで注目されているものが栄養療法を用いた治療です。

    当院は通常の内服治療と共に栄養療法(オーソモレキュラー療法)を取り入れており、花粉症に対するアドバイスも行っております。

    この栄養療法を利用することで、花粉症の症状がでにくい体になる可能性が高くなります。

    その方法について簡単に説明していきます。

    まず栄養療法の基本は全身の細胞が活発に入れ替わり、良い細胞を増やして維持していくことになります。

    古い細胞から新しい細胞へとスムーズに入れ替わるためには必要な栄養素がたくさんあります。

    その中で最も大切なものが『たんぱく質』です。

    たんぱく質は体のあらゆる組織の材料であると共に炎症を抑えたり、免疫機能を維持するためにも非常に重要な働きをしています。

    そしてこのたんぱく質を効果的に体内に吸収するためにはビタミンやミネラルが必要です。

    つまりたんぱく質だけを補給しても、ビタミンやミネラルが少ないとうまく吸収できないということになります。

    たんぱく質は肉や魚、大豆製品や乳製品、卵などに多く含まれています。

    注意してもらいたいことは、たんぱく質にも種類があるため同じものを連日食べて

    摂取しないようにすることです。

    さらに乳製品に関しては特に注意が必要です。

    乳たんぱく(カゼイン)などは腸内環境を悪化させる可能性があります。腸内環境の正常化は花粉症治療にとって必要不可欠であるため、

    過剰摂取には注意が必要です。乳酸菌を効果的に摂るにはヨーグルトだけでなく、納豆などの発酵食品も取り入れてみてください。

    そして今回一番大切な栄養素の一つが『ビタミンD』です。

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    ビタミンDは全身のさまざまな細胞に働きかけているだけでなく、免疫機能にも重要な働きをしているとのことで昨今注目されています。

    花粉症だけではなく、感染症の予防、治療にも一定の効果があるとの報告もあります。

    粘膜を強くする作用もあるため腸内環境の正常化にも効果的です。

    最近ではさまざまな理由でビタミンDの体内濃度が低くなっているそうです。

    ビタミンDは日光浴でも産生されますが、外出自粛などの影響もあるのかもしれません。

    基本的にビタミンDなどの栄養素は食事で補い、足りない分はサプリメントというのが一般的です。

    ビタミンDを多く含む食材では魚介類やきのこ類があります。

    サプリメントでは摂取量が多くなり、過剰摂取となる可能性もあるので、医師に相談することをお勧めします。

    当院はサプリメントアドバイザーの資格を有した医師がおり、管理栄養士も定期的に栄養指導を行っております。

    食事管理や栄養管理は病気を予防、治療する上では最も重要です。

    正しい知識を取り入れて、効果的な方法を実践することで辛い症状を改善していきましょう。

    気になることがあればお気軽にご相談ください。

    参考書籍:花粉症は1週間で治る 溝口徹

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